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栄養ニューズ 511
2026年6月1日

第29回日本病態栄養学会年次学術集会 シンポジウム8「プレシジョン栄養学の現在と展望」

発表の要点

東北大学大学院医工学研究科スポーツ健康科学分野の山田陽介先生は、高精度でエネルギー消費量測定が可能な「二重標識水法」 の普及と課題について解説した。日常生活の拘束もない優れた手法だが、高価な試薬や分析インフラの不足が課題とし、現在取り組んでいる分析費用を大幅に抑えるプロトコルについて述べた。また精密な測定を支える重要な土台としての国際データベースの構築についても触れた。推定必要エネルギー量は年齢や体格による個人差が大きく、従来の体重あたり「30kcal/kg」ではエネルギーの過不足が生じやすい。この一律基準に対し、プレシジョン栄養学による個人の代謝特性を考慮した精緻な評価が不可欠、と結んだ。