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栄養 Vol.39 No.2
2024 Jun

Special topics 特集:体内時計と栄養

【総説】 睡眠と食事・栄養との関わり

吉﨑貴大
東洋大学健康スポーツ科学部栄養科学科

日本人の睡眠時間は短く、睡眠時間が6時間未満である者は約4 割であることが報告されている。経済協力開発機構における33か国を対象とした調査結果からも、日本人の睡眠時間が短いことは明らかであり、短時間睡眠と死亡や各種の疾病との関連が報告されていることを踏まえれば、あまり望ましい状態とは言えない。このような現状から、良質な睡眠の確保を支援する関係者等に向けて、2024年2月に厚生労働省から「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(以下、睡眠ガイド2023)が公表された。良質な睡眠の確保に向けて、国民一人ひとりの生活状況に応じた取り組みが展開されることが望まれる。一方で、睡眠ガイド2023はシステマティックレビューやメタアナリシス等の一定のエビデンスに基づいて作成されているが、食事・栄養に関連した記載情報はごくわずかである。そのため、本稿ではまず基本的な睡眠の知識について触れる。そして、食事・栄養と睡眠との関わりについては疫学的なエビデンスを中心に紹介し、今後の研究の蓄積によって明らかにされ得る項目などを概説する。

KEY WORDS ▶︎ 「健康づくりのための睡眠ガイド2023」、睡眠時間、睡眠の質、食事の質、食事内容