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栄養 Vol.39 No.3
2025 JAN

Special topics 特集:リハビリテーションと栄養

【総説】 リハビリテーションと栄養

若林秀隆
東京女子医科大学病院リハビリテーション科学

リハビリテーション栄養とは、リハビリテーションと栄養の両面から介入することで、生活機能、QOL、ウェルビーイングをできるだけ高めることである。質の高いリハビリテーション栄養の実践には、リハビリテーション栄養ケアプロセスの活用が有用である。特に食欲低下、体重減少、サルコペニアの原因の診断推論と栄養のゴール設定のステップを丁寧に行うことが、質向上に役立つ。カヘキシアとは、体重減少、炎症状態、食欲不振に関連した慢性疾患に伴う代謝不均衡である。2023年にアジアでのカヘキシアのワーキンググループAWGC(Asian Working Group for Cachexia)でカヘキシアの診断基準を作成した。体重減少、炎症状態の原因として、カヘキシア、薬剤の副作用、うつを見落とさないことが重要である。うつに対しては、心理面のリハビリテーション栄養が有用である。薬物療法や心理療法だけでなく、運動療法、栄養療法も含めた包括的治療を、うつにもカヘキシアにも行うことが望ましい。

KEY WORDS ▶︎ リハビリテーション栄養ケアプロセス、診断推論、ゴール設定、診療ガイドライン、カヘキシア