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栄養 Vol.39 No.1
2024 MAR

Special topics 特集:悪液質と栄養

【総説】 アジアの悪液質診断基準とその意義

森 隆志
総合南東北病院 口腔外科 摂食嚥下リハビリテーションセンター

悪液質は古くより知られる概念だが、その診断方法のコンセンサスが初めて発表されたのは2006 年である。Cachexia Consensus Conferenceにおいて国際的な診断基準が示された。本基準は2008 年にEvansらが論文化して発表した。2011年には、European Palliative Care Research Collaborative(EPCRC)が示したステージ分類と診断基準が、Fearonらにより論文化された。2023 年には、アジア人のカットオフ値を使ったアジアの悪液質ワーキンググループ(Asian Working Group for Cachexia:AWGC)により新たな診断方法が発表された。この基準は、従来の診断法よりも臨床での使用が容易になるよう意図され、悪液質の早期発見も可能としたアジア人向けの診断基準であり本邦での普及が期待される。

KEY WORDS ▶︎ 悪液質、診断基準、アジア