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栄養 Vol.39 No.2
2024 Jun

Special topics 特集:体内時計と栄養

【総説】 時間栄養学とは

大石勝隆
国立研究開発法人産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 食健康機能研究グループ長、東京理科大学大学院 創域理工学研究科 客員教授、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 客員教授<br />

超高齢社会を迎えたわが国では、健康寿命の延伸が喫緊の課題となっている。健康の維持増進において、適度な運動とバランスの取れた食生活が重要なことは言うまでもないが、最近になって、時間栄養学が注目されている。時間栄養学とは、「何をどれだけ食べるべきか」といった従来の栄養学に、「いつ食べるべきか」といった新たな視点を取り入れた研究分野である。時間栄養学には、食品や食品成分の機能性を利用して、生体リズムや睡眠の改善を目指す研究や、体内時計によって制御される消化・吸収・代謝などの生体リズムを利用して、食品の一次機能(栄養機能)や三次機能(生体防御、代謝改善、老化制御、疾患の予防・回復などの生体調節機能)の改善や向上を目指す研究がある。

KEY WORDS ▶︎ 体内時計、時間制限摂食、糖尿病、肥満、ロコモティブシンドローム、機能性食品