
栄養 Vol.40 No.1
2025 MAR
Special topics 特集:NSTの現状
【総説】 NSTの現状 看護師の視点から
野田さおり
KKR高松病院
看護師が栄養管理を行うことは、看護の基本である。しかしNST活動が活発化するまでは、栄養看護の展開は不十分であった。2001年にNSTプロジェクトが設立、2006年4月からの診療報酬に際し『栄養管理実施加算』が新設されたことにより、NSTは爆発的に全国に拡がり看護業務も大きく変化した。患者の最も近くにいる看護師は、入院時から栄養療法のほとんどの行為を患者に実施し、24時間体制で患者の状態を観察するなどの対応を退院する時まで継続して行う。
NSTの活動は、看護師による栄養管理だけでなく、看護教育・人財育成、地域医療における看護の展開にも影響を及ぼした。さらに、多・他職種と協働するチーム医療の重要さや、その中での看護師の役割についても学びを得、実践に至っている。NST専門療法士認定や各認定看護師はスキルアップの過程として重要な役割を担い、より質の高い看護展開を行う一助となる。入院中のみの栄養管理でなく、地域で暮らす患者に適切な栄養管理を実施するために、患者・家族を支える支柱の1つとなる栄養管理を地域一体で多職種が展開していくことが重要である。
KEY WORDS ▶︎ 栄養サポートチーム(NST)、看護師の役割、チーム医療