
栄養 Vol.39 No.3
2025 JAN
Special topics 特集:リハビリテーションと栄養
【総説】 心臓リハビリテーションと栄養
西條 豪
大阪労災病院 栄養管理部
心臓リハビリテーションとは、運動療法のみならず、患者と家族への教育、生活指導、そして栄養・食事管理や指導を含めた包括的概念である。対象患者は様々な疾患背景を持ち、また高齢者が多いという特徴から、低栄養、カヘキシア、フレイル、サルコペニア、過栄養など、栄養障害や関連病態は多様性を示す。したがって、栄養管理を行う上で、個別の栄養障害評価は重要なポイントとなり、結果を踏まえた栄養療法が求められる。大きくは“心血管イベントの回避、生活習慣病を踏まえた主に過栄養に対する制限を軸とした栄養管理”、または“心不全の進行を踏まえた主に低栄養・栄養障害に対する強化を軸とした栄養管理”に分けられる。リハビリテーションには形態や内容で分類する考え方として、時期的区分が示されており、これを栄養管理上、考慮することが望ましい。本分野における栄養管理に関する報告は依然として不足しており、今後のエビデンス創出が期待される。
KEY WORDS ▶︎ 心臓リハビリテーション、栄養管理、栄養療法、栄養障害、心不全時期的区分