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栄養 Vol.39 No.4
2025 FEB

Special topics 特集:透析と栄養

【総説】 透析患者の便通異常と栄養

満生浩司
公立学校共済組合九州中央病院腎臓内科

析患者は健常者に比べ高率に便秘を合併する。その理由は尿毒症による腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオーシス)による腸内環境の悪化や腸管運動の低下だけではなく、治療としての食事療法や薬物療法の影響も加わっている。そして腸内環境の悪化や便通の障害は、腎臓はじめ全身への悪影響となり、さらに腸内環境の悪化を助長する。こういった悪循環を腸腎連関と呼ぶ。治療介入としては食事や運動の改善を基本として、適宜便秘治療薬などによる薬物介入を行う。近年、便秘治療薬の選択肢は大幅に拡大し、また食物繊維摂取に関わるカリウム制限に関しても考え方が変化している。単純にヘルスケアとしての便通管理にとどまることなく、患者の生命予後まで見据え、腸内環境や腸内細菌叢の改善を目指した広い視野での栄養管理、治療介入を検討することが重要である。

KEY WORDS ▶︎ 透析、便秘、腸内細菌叢、腸腎連関、慢性腎臓病、栄養