第69回日本新生児成育医学会・学術集会 開催レポート

2025.11.18栄養素

第69回日本新生児成育医学会・学術集会 開催

第69回日本新生児成育医学会・学術集会は、2025年11月13日(木)〜15日(土)の3日間、パシフィコ横浜会議センターで開催された。11月14日(金)〜15日(土)には「第34回日本新生児看護学会」との合同開催とされ、現地対面を主軸に後日のオンデマンド配信を併用するハイブリッド方式とされた。プログラムは口演・ポスター発表だけでなく、国際化を見据えて英語口演の枠を新設、特に若手の挑戦を促す方針が示された。主催学会は日本小児科学会の分科会で会員数は2,600余名とされ、今回は1964年の未熟児新生児研究会以来、61年ぶりに東京大学が主催を担うと案内された。参加規模は新生児成育医学会・新生児看護学会それぞれ約1,200名が見込まれた。

学術集会長の髙橋尚人先生(東京大学医学部附属病院 小児・新生児集中治療部)は、テーマを「激動の社会の新生児医療~未来への勇気と希望~」と掲げ、気候変動や災害、戦争、感染症、少子化、生命倫理的課題、情報化社会における分断や偽情報の拡散といった困難の中で、新生児医療が子どもの誕生と家族・社会の子育てを支える営みとして意義を持つとの立場を示した。新生児医療の枠を超えた対話から「未来への勇気」を得ること、最先端の研究と医療について学ぶ機会とすることを呼びかけた。

栄養に関するセッションとしては教育講演、教育セミナーで3セッション行われた。
また、展示会場には粉ミルクや腸内細菌の企業や、小児摂食障害のNPO法人の出展があり、多くの人が話を伺っていた。

栄養関連セッション一覧

  • 教育講演9:早産児栄養の最新研究
  • 教育セミナー6:経鼻胃管誤挿入リスク低減への挑戦 ~ファイバー光源活用による位置確認~
  • 教育セミナー7:NICUにおける経腸栄養とチーム医療
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